鍼灸院に来られる女性の9割に肩こりがあります。
自覚してる方はよいのですが、全く自覚してない方も・・・。
自覚症状がない方は慢性的に筋肉が硬直していて神経が麻痺している状態です。
筋肉が硬くなると血流が悪くなり、血が滞ってさらに筋肉が硬くなっていくという悪循環を繰り返します。
このような慢性的な肩こりには、鍼灸で筋肉をやわらかくしながら、漢方で血の巡りを良くすると改善がはやいです。
東洋医学では肩こりは「瘀血」(おけつ)による症状のひとつととらえています。
「瘀血」とは血液がドロドロになって流れにくくなり、かたまりやすくなった状態のことです。
この「瘀血」を体内から除き、血行を改善する漢方薬で有名なのが葛根湯(かっこんとう)です。
葛根湯は、体力があり胃腸が丈夫な人に適しています。
血液の循環を改善して筋肉の緊張を和らげていきます。
体力がなく下痢をしやすい人には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。
当帰芍薬散は頭痛やめまいを伴う肩こりに有効です。
鍼灸と漢方の併用でつらい肩こりを改善しましょう!