東洋医学でみた便秘のタイプーその1【熱秘】

便秘で苦しむ女性のイメージ画像

便秘に一度は悩まされたって経験がある方は、多いんではないでしょうか?
特に女性には多いと思われますが・・・

東洋医学では、便秘を【熱秘(ねっぴ)・気秘(きひ)・虚秘(きょひ)・冷秘(れいひ)】の4タイプに分類しています。

今日はその一つである【熱秘】についてお話します。

【熱秘】というのは、「体内の余分な熱によって起こる便秘」と考えられ、具体的には、胃腸に熱がこもると起きやすいとされています。胃腸にこもった熱で大便の水分が蒸発して、便が硬くなりやすいと言われてます。

なので、便の状態はコロコロとしたウサギのようなウンチ、便がくさい。また、お腹が張る、動悸、口が渇きやすい、口臭、吹き出物、ニキビ、肌荒れ、顔が赤い、体に熱を持つなど・・・

【熱秘】タイプの便秘が起こる原因としては、火照りやすい体質の方、飲酒量が多い方、辛いものや味の濃いものが好きな方などは、体に必要な水分を損傷しやすく、胃腸が熱をもって乾いた状態になりやすいからと言われています。
また、熱病により、津液(しんえき)を損傷した時も【熱秘】の便秘が起こりやすいと考えられてます。

このような【熱秘】タイプの人は生姜や唐辛子のような温める食材をとると、便秘が悪化してしまうと言われてますので気を付けましょう。

現在ある便秘薬でも、寒性のもの(熱を抑える作用がある)は多くありますが、自分の判断で便秘薬を使用し続けると胃腸機能が、ますます弱くなる可能性が出てくるかもしれません。
どうしても便秘薬を、使用し続けないとつらい場合は、一度専門医に診てもらいましょう。

当院では、お一人おひとりの体質に合わせ、鍼とお灸で便秘体質の改善をサポートしていきます。