東洋医学的【肝】について

いちご狩りをする女性のイメージ画像
東洋医学的に、春は【肝】(かん)の気が高ぶりやすい季節とされていて、【肝】を補養(調整)する時期でもあると考えられています。

それでは、東洋医学的【肝】には、どんな役割や働きがあるか、みていきましょう。

1.肝は疎泄(そせつ)を主(つかさど)る
疎泄とは、身体各部の機能がスムーズに発揮できるようにすること。この機能が悪いと気、血(けつ)が滞り、精神的抑鬱、イライラの症状がでる。

2.肝は蔵血(ぞうけつ)を主る
肝は血の貯蔵庫となり、身体各部の血液量を活動状況に応じて調節している。肝が蔵血作用を行わないと不蔵血状態になり心が休めず不眠になる。

3.肝は魂(たましい)を蔵(ぞう)する
肝の蔵する魂が正常に働いていると判断力も正常に働く。

4.肝は目に開竅(かいきょう)する 肝の液は涙である。
目は肝が蔵する血によって養われ、涙は肝血から化成される。肝血が不足すると目は乾燥し、疲れ目になる。

5.肝は筋(きん)を主る
筋は肝が蔵する血によって養われる。肝血が不足すると筋けいれんなどがおこる。

東欧医学的【肝】の機能に働きかける食材は
●ウナギ、アサリ、シジミ、ニラ、ホウレン草、小松菜、セロリ、セリ、ヨモギ、春菊、イチゴ、梅、ゴマ など
なかでも、セロリやセリは、【肝】の行き過ぎた働きを落ち着かせると考えられています。
食事だけでなく、適度な運動をしたり、趣味に興じるなど、ストレスをためないようにしましょう。
それと、十分な睡眠も大切ですね♪