東洋医学的【肺】について

咳をする女性のイメージ画像
冬は風邪やインフルエンザなどウィルス性の感染症がもっとも拡大しやすい季節ですね。
私の場合、咳が何日も続いてとてもつらかった記憶があります…

そこで、今回は東洋医学的【肺】と題してみていきましょう。

肺の働きについて(一部)
1.気を主り(つかさどり)、呼吸を主る
肺は呼吸運動で人体は絶えず清気(せいき)を吸い込み、濁気(だくき)を吐き出す。吸い込んだ清気は人体の気を生み出す源となる。

2.宣発(せんぱつ)と粛降(しゅくこう)を主る
宣発とは、体内の濁気を排出すること。水を全身に輸送し、汗腺の調節をする。粛降とは、自然界の清気を吸収すること。気道や肺を清潔な状態に保持する。

3.通調水道(つうちょうすいどう)の働きを担う
体液を輸布(ゆふ)、運行、排泄すること。

4.百脈(ひゃくみゃく)を朝(ちょう)じ、治節(ちせつ)を主る
気(き)、血(けつ)、津液(しんえき)を全身の脈に集め管理する。
肺は鼻や皮膚にも関係してると考えられており、肺の機能が低下することで、咳や喘息、息切れ、鼻水、浮腫、皮膚のかさつきなどの症状がでるともいわれてます。

咳をラクにするツボ
・中府(ちゅうふ)-鎖骨外端の下から指2本分下がったところ
・尺沢(しゃくたく)-肘を曲げて内側に出てくるシワの線上で腱の外側の部分

免疫力向上、喉の乾燥の改善が期待できるツボ
・天牖(てんゆう)-胸鎖入突筋を下からたどって突き当たるくぼみ

冒頭でも言いましたが、冬は感染症が拡大しやすい季節です。
手荒い・うがい、マスクなどでの予防は必須ですが、鍼灸で『免疫力向上』を試してみることもオススメです。
また、食事や睡眠、規則正しい生活など、体調管理を十分にして、風邪など発症しにくい体作りを心掛け、毎日を健康的にお過ごしください!