東洋医学の【腎】とは?

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東洋医学の【腎】(じん)とは
成長、発育、老化、また生殖にも深く関わっていて、生命の根本を主って(つかさどって)いる臓器
すなわち、人の生命力を主る(つかさどる)働きをするのが、【腎】であると考えられています。

腎の働きについて(一部)
1.蔵精(ぞうせい)を主る
精とは腎に蓄えられているエネルギーのことで、その蓄える働きを蔵精(ぞうせい)といいます。精には、先天の精(両親から受け継いだエネルギー)と後天の精(食べ物などから吸収したエネルギー)の2種類があります。

2.津液(しんえき)を主る
津液とは血液以外の体内にある水分の総称で、水分の調節をしてくれています。

3.納気(のうき)を主る
納気とは、肺で取り込まれた気(空気)を体内に納めることです。

これらの機能が低下すると、腎気(じんき)が虚(きょ)した状態、腎虚(じんきょ)といわれ
かすみ目、めまい、耳鳴り、聴力低下、物忘れが多い、抜毛、膝・腰の痛み、足腰のだるさ、頻尿、生殖機能低下、生理不順など様々な原因と考えられています。
(東洋医学では衰えた状態のことを虚(きょ)といいます)

腎の働きを強くすると考えられている食材は
黒いものや粘るもの、例えば、黒ごま・黒豆・黒きくらげ・ひじき・山芋・おくらなどです。よく噛んで食材そのものの味を堪能して食べるようにしましょう。また、体に良いからといって、食べ過ぎには注意してくださいね。

オススメのツボは
1.関元(かんげん)-おへその指4本分下のところ
期待できる効果、体を温める・代謝の向上・生殖機能の調整

2.湧泉(ゆうせん)-足の指を曲げたとき足の裏にできるくぼみのところ
期待できる効果、腎機能の調整・下半身のだるさの緩和

3.腎兪(じんゆ)-おへその高さで腰に手を置いて親指が当たるところ
期待できる効果、足腰のだるさの緩和・生理痛の軽減・生理不順の改善

いつまでも、健康的で若々しく過ごすために、鍼灸で【腎】の働きを調整するのもオススメです!!